●2017・台湾「美食展」=食の着地点=

灯々庵

2017年07月22日 22:35

=美食展=
2017・美食展が開催されていて、その参観の為に台北チェックイン。

7月21日(金)-24日(月)
場所: 台北世界貿易センター




毎年15万人以上を超える参観者がいる「台湾美食展」は台湾飲食業界最大のイベントで、今年の「台湾美食展」は
「繽紛食代」がテーマ。
「繽紛」とは多彩な食材と彩り鮮やかな盛り皿(融合)を表した言葉。
国境を越えて台湾・中華・アジア・欧米の料理文化が融合し、コックたちの経験や斬新なアイデアが加わってプロデュースされる「台湾美食展」は、800余りのブースで構成されている。


会場/世界貿易センター
この地区は台北101がある人気スポット


会場内は六つのエリアに分かれていて、どのコーナーも押し合いへし合いの熱気に包まれていた。
今年は日本の人気スター"速水もこみち氏"を来賓として招待。会場から美食展見学の様子が実況中継されて、料理をつくる心構えなど日台の交流が加速。



"速水もこみち氏"の実況放送が‥‥




=台湾美食展=
「食之芸」・「食之器」・「食之材」
「食之旅」・「食之伴」・「食之育」
それぞれのコーナーで、エンターテイメントなプロデュースがされていて五感に響く。


【食之芸】










台湾を代表する匠の技が展示されているコーナーでは、台湾工芸の粋を披露するとともに、気鋭の作家たちの作品を通して、B級グルメに新たな風を吹き込む。

知人に手仕事作家が多く、「あっ、漆だ」「あっ、陶芸だ」「‥‥ 」と、作家さんを思い浮かべながらのブースでは、新たな可能性のヒントが見えてくる。

【食之器】




料理と食器は卓上の主役。
器は、美食に欠かせない大切な要素。当エリアでは台湾食器の多様な姿を展示する。
お気に入りはその場で購入も可。


【食之材】


=台湾農業=

ピンクのドラゴンフルーツだって!



係の熱心な説明を受けるnatuko



雑穀&豆の加工前



雑穀&豆の加工後



蓮の実は精進料理の人気食材


台湾はトロピカルフルーツや野菜や穀物が豊富に採れる。このコーナーでは台湾が誇る農産品や加工品をご紹介している。


【食之旅】
旅の途上の美食がテーマ。
中でも「鉄路弁当(駅弁)」コーナーでは台湾鉄路局、高速鉄道に加え、日本からも鉄道各社が参加し、恒例の「駅弁祭り」を開催していた。


買った駅弁はこれ
容器に引かれて買ったはいいが味は微妙(泣)
日本/西武鉄道の駅弁は台湾仕様!もどきはNG!


【食之伴】
土産物はその土地の食文化の延長であり、また贈り主の気持ちの表現でもある。当エリアでは台湾各地の自治体や業者が、自慢の商品を直販し、台湾のお土産文化を世界に向けて発信する。


んっ?雑穀のもちきびでお酒だってさ。
試飲したら美味しい!
買った!買った!



沖縄・渡名喜島の特産品でもあるもちきびだから、ついつい立ち止まる。
渡名喜島では「生産量が少なく需要に追い付かない!」そんな話をつい最近聞いたばかり。


係の説明にも熱が入り聞き入るnatuko


モチキビがお酒に?!
可能性への飽くなき挑戦と、需要拡大に向けた努力に活気を感じる。


【食の窓】
















台湾各地の著名ホテル・レストランの看板メニューが一堂に。シェフの解説も加わり、それぞれのメニューに込められた意義や背景に触れることができる。試食もオーケー!





器を含めて全体としての料理を考えるこのコーナーでは、台湾の一流シェフがプロデュース。
見識が広く高くなるための創意工夫がされている。

【食之育】




健康や食事の在り方とともに、自然の恵みを大切に思う気持ちも指摘されている今、このコーナーでは「永続食物‧惜食台湾」をテーマにしている。
食材を簡単に捨てる風潮を戒めるため 、会場に公共冷蔵庫を設置して、展示に利用されて残った食材を回収して再利用を実践。そうして調理されたものを観衆にも味わっていただく「惜食(もったいない)」精神を広めるのが狙い。




それぞれのコーナーで《食》の真髄を学ぶ「台湾美食展」は、各分野のプロフェッショナルがそれぞれのポジションで《食》を見つめ、円環的に思いを繋ぎ
持続可能な食の可能性
を着地点としていることが伝わる。




‥‥‥‥‥‥‥‥

NPO法人あきみよ 代表理事
法務省委嘱・人権擁護委員
(人権問題のご相談を受付します=無料)
日本フードコーディネーター協会会員
沖縄県調理師協会会員
日本食育インストラクター
わ楽「花水木」主宰・棚原洋子
《事務局》
沖縄県浦添市前田3-3-8カーサいしはんた
電話:090-9472-4414(代表)
E-mail:okinawa-sigen@at.au-hikari.ne.jp



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