おきなわ的 命のリズム♬NPO法人あきみよ

三寒四温。春の足音と共に芽吹きの気配がしてきた。
春風と伴走しながら、あれこれと用を果たすために
《ハート♥のまち南城市》を訪ねた。


南城市は地形がハート型ということで、ハートブランドを冠にして活況に溢れている地域である。
琉球開びゃくの地でもあり、聖地としての歴史遺産も数多い。



そんな元気ある南城市には知人の工芸家が多く、足繁く通っている。
その元気発信の旗を振る南城市庁舎からの帰路、





田園アートは畑の奥にあり、「どうぞご覧下さい」と言わんばかりに道路からビニールシートが敷かれ、足下が汚れないように工夫されている。
その心遣いが嬉しい。
カラフルな色使いは、遠くからでも目立つ。
通りすがり、その目立つ物体に誘われて畑に入り、しばらく感動に浸った。



きれいに区割りされた畔と農作物と田園アート(人形)が見事に調和していて、畑全体がキャンバスのようだ。
「この畑の主はどういう方なのでしょう」と思いを馳せて、田園アートに見惚れた。
きっときっと、人生の余白を遊ぶ達人で、「利他心」の深い方でしょう。

ビル・ゲイツをはじめ、アメリカの有名経営者には、働き方をコーチングするエグゼクティブコーチがついていて、彼らがまずやることは、経営者のスケジュールが仕事で埋まってしまう前に、まとまった休暇の日程を組むことだそうだ。
適度な余白があってこそ、柔軟な思考力が養われるってことを言っている。




「人生の余白」ともいうべき、人としての遊びや余韻がアートなり畑に点在していた。
小雨のこの日だから、色鮮やかな雨がっ羽が映える。




一見すると役に立たないようなことが、実は大きな役割を果たしているということ。
田園アートが誰のために？何の為に？と追及する必要はなく、ただ空の境地で眺めればよいと思った。
現に私は車から降りて見惚れて和んでいる。
雨も降ってるというのに‥‥。

一見無用や無駄に思えることが、誰かの必然であることを感じながら帰路についた。