棚原 洋子


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東うま~い「NO.6玉城祝女殿内(ノロドンチ)」

《つづき》

国王は、東うま~いの最終地である玉城グスクでの御願を無事に済ませ、最後の宿となったのが、玉城祝女殿内(タマグスクノロドンチ)である。
かって、この場所からは「神の島」と云われている久高島が見えたそうだ。
今では、住宅が立ち並んで視界が遮られ、絶景をイメージするにとどめることになった。

《東うま~い順路》

てだ御川→知念大川→斎場御嶽→仲村渠樋川→玉城グスク→玉城祝女殿内→受水走水→志堅原仁川


■玉城祝女殿内■
(タマグスクノロドンチ)



敷地内のガジュマルの大木が迎えてくれた。
奥に見える小さな建物が、玉城祝女殿内である。



子ども達の、沖縄の伝統文化を学ぶ姿が嬉しい。
普段は弾けるように行動する子どもたちが、御願の行路、静かに付き添い小さな手を合わす。これこそ、生きた社会学の「場」でしょう!将来の沖縄を担う子ども達が眩しく感じた。



供える


床の間に供えられた美花米(はなぐみ)と御酒(うさき)。
お米や御酒が、神前や墓前に供えられるのには深い意味がある。
神聖・徐霊・五穀豊穣・先祖崇拝・自然崇拝・等々‥‥
ちなみに、お酒の原料も一般的にはお米である。

「東うま~い」の6番目の巡礼地は、
国王の巡礼最後の宿場であった「玉城祝女殿内」を訪ねた。琉球王国時代の国王の足跡を辿る体験で、沖縄の歴史や風習を学べることを、嬉しく思っている。

巡礼を終わり、いよいよ居城である首里に帰る朝、国王が詠んだ歌がおもろそうしに収められている。

■天下泰平■


あがるいの あけもどろ
たてばとはしり やはしり おしあれわちへ
みもん きよらや
てだがあなの あけもどろ たては

《歌意》
東の空が白みかかると、十走り八走りをおし明けて、本当に美しい明けもどろである。

暁の美しさと莊厳さを、国王の偉大さと重ね合わせて賛美する意味の古謡でありおもろ(想い)である。


寄付芳名板


この芳名板は、終戦後に「玉城祝女殿内」を建て替えたときの寄付名簿である。
門中の名前が刻まれていることを、当主が説明してくれた。
門中の、当主としての責務と誇りが垣間見えて、組織を守り続ける苦労を感じた。


有り難うございました



《つづく》



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