儒学・「なんくるないさ」
~ 儒学の偉大なる先人に学ぶ ~
名護親方・程順則(ていじゅんそく)
9月28日は、儒学の創始者【孔子】の誕生日とされ、2500年以上も前に没した方を偲んで、アチラコチラで偉業を讃える催しモノが行われた。
偉大なる本モノは、いついつまでも人の心に生き続け、その教えは語り継がれる。
沖縄には、日本の道徳教本(儒学)の基礎を作ったと言われている【名護親方・程順則】という聖人がいた。
その銅像が、名護博物館敷地内に建てられている
↑程順則・1663年那覇久米村生まれ
人間の「心の在り方」つまり道徳を重視する琉球は、礼節を重んずる邦として、中国から高い評価を受けていた。その為、中国の冊封使を迎える首里城の門には
【守禮之邦】
の扁額が掲げられていた。このような社会に生まれ育った程順則が、中国へ留学した時に出会ったのが『六諭衍義・りくゆえんぎ』。その内容は、心の在り方を大切にする琉球の【チムグクル文化】と共通するところが多く、私財を投じて教本を持ち帰り(1708年)、その普及に心血を注いだ。
勝り不勝りや (スグリブスグリヤ)
肝からどやゆる (チムカラドウヤユル)
念の入る者に (ニンヌイルムヌ二)
下手やねさみ (フィタヤネサミ)
《読み方・琉歌/8 886》
肝からどやゆる (チムカラドウヤユル)
念の入る者に (ニンヌイルムヌ二)
下手やねさみ (フィタヤネサミ)
《読み方・琉歌/8 886》
【歌のこころ】
何事においても上手・下手というのはその人の心がけ次第である。物事に集中し、心を打ち込んで事を成す者に、下手はいない筈である。
【解説】
物事に心を打ち込んで取り組んでいる姿は、美しく輝いている。その結果はどうであれ、誠心誠意頑張ったことを、高く評価せねばならない。その繰返しがその人を高め、意義深い人生のあゆみを創る。
「琉球いろは歌より」
琉球いろは歌・安田和男著
《 なんくる ないさ》
【至誠通天】
なんくるないさだけがひとり歩きしているこの言葉、実は頭に付く言葉があることを意外と知らない。
真(まくとゅ)そーけー
なんくるないさ
が本意。なんくるないさ
つまり、『人として誠実に事にあたれば、後はあるべき様になるであろう』とのこと。
上述の程順則の教えと同じ!!
「心のはたらき」 が何よりも大切であり、それこそが真に豊かな人生であるとの教えを、孔子生誕を祝うこの月に、私は【沖縄の聖人・程順則】の本を読みながら修行不足を痛感!!
※最後まで読んで頂き、有り難うございました。
わ楽「花水木」主宰
NPO代表理事・棚原洋子
【事務局】
沖縄県浦添市前田3-3-8 カーサいしはんた
電話/090-9472-4414
NPO代表理事・棚原洋子
【事務局】
沖縄県浦添市前田3-3-8 カーサいしはんた
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2014年09月30日 02:29
Posted by 灯々庵
│命の共鳴
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